寝かしつけのはずが、先に寝ていたのはパパだった。

週末の夜、娘に声をかけられる。

「みんなでねんねしよ。」

この一言に逆らえる父親がいるだろうか。

即座に布団に引き込まれる。

娘のリクエストは、だいたい決まっている。

「パパ、シンデレラのお話して。」

はい、承知しました。

即興でシンデレラを最初から最後まで語り聞かせる。

ガラスの靴、舞踏会、魔法使いのおばあさん。

その日のパパ、渾身のシンデレラである。

ところが、娘は最後まで起きている。

こちらの話術の問題なのか、それとも娘のスタミナの問題なのか。

たぶん、両方だ。笑

そして、いつの間にか先に寝落ちしているのはパパの方。

気がつくと娘の声がする。

「パパ!」

起きて、と揺さぶられる。

寝かしつけに来たはずが、完全に立場が逆転している。

◇

ただ、本当に疲れてぐったり寝落ちしているときは、娘がそっとしておいてくれることがある。

3歳なりに、何か感じているのだろうか。

そんな姿を見ると、思わず目頭が熱くなる。

最近は、シンデレラだけではなかなか寝てくれないので、リトル・マーメイドの絵本も導入した。

パパ、現在勉強中である。笑

娘の寝顔を、じっくり見る機会はなかなかない。

でも、寝かしつけの布団の中では、その顔をゆっくり見ることができる。

最高にかわいい。

こういう時間が、幸せなんだと思う。

◇

子育てをしていると、3歳の娘から毎日何かを学んでいる気がする。

親が一方的に教えてあげているつもりでも、実は娘の方が、もっと大事なことを教えてくれているのかもしれない。

毎日が新鮮で、毎日が発見だ。

そして、これは塾でも同じなのだと思う。

生徒たちに教えているつもりで、実は私自身が毎日教えられている。

生徒によって考え方も違う。

同じことを説明しても、反応は一人ひとり違う。

うまく伝わらないことがあれば、「どうすれば伝わるだろう」とこちらも考える。

生徒が成長する姿を見れば、自分ももっと頑張ろうと思う。

そう考えると、教えるという仕事は、こちらが一方的に何かを与える仕事ではないのかもしれない。

生徒たちのおかげで、私自身も日々成長させてもらっている。

子どもに教えているつもりで、子どもから教わる。

生徒に教えているつもりで、生徒から教わる。

もしかすると、

教える側が、一番学んでいるのかもしれない。

※最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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