坂本さんのカレーと、先輩の一喝。〜「人のことを考える」ということ〜

新人消防士のころ、出張所に勤務していた。

そこでの楽しみの一つが、隊員みんなで囲む夕食だった。

当時は持ち回りの当番制で、順番に食事を作っていた。今思えば、消防士としての仕事だけでなく、こうした共同生活からも、いろいろなことを教えてもらった気がする。

◇

■ 坂本さんのカレーは、奇跡の味だった

坂本さんという先輩がいた。

この方のカレーが、とにかく絶品だった。

独自のタレに漬け込んだにんにくを使った、パンチの効いた一品。一口食べると、

「うまっ……!」

と思わず唸る。

私はそれが楽しみで、坂本さんの当番の日には、

「坂本さん、カレーにしてください🙏」

と、オカンに頼むようによくおねだりしていた 笑。

見た目からして善良そのもの。

私も大好きな先輩で、出張所の癒やしの存在だった。

◇

■ 大阪人として、串揚げで勝負に出た

とうとう自分の当番の日がやってきた。

大阪人として、ここは串揚げで勝負に出よう。

そう思った。

作り方はなんとなくわかっているつもりだった😁

しかし、結果は……

見た目も味も、残念な仕上がりだった😅

そんな串揚げを食べたある先輩から、一言。

「このやろー!お前、これまで人のこと考えて飯作ったことあんのか!」

……怖い先輩だった。

でも私は、即答した。

「はい、ないです!」🤣

◇

■ 先輩の一喝で気づいたこと

今思えば、先輩の言う通りだった。

料理は、自分が食べるものではない。食べる相手のことを考えて作るものだ。

どんな味が好きなのか。何を食べたら喜ぶのか。

そんなことを考えて、初めて相手のための料理になる。

当たり前のことなのだけれど、私は残念な串揚げを通して、そのことを教えてもらった。

ちなみに、それ以来、私の当番では夕食にデリバリーを頼むことが増えた🤣

料理の才能は、そう簡単には開花しなかったようだ。

ただ、朝食だけは坂本さんやほかの先輩に教えてもらいながら、特製うどんを作るようになった。

こちらは、叱られることはなかった😊

坂本さん、諸先輩方、ありがとうございました。

そして、あのとき一喝してくれた先輩にも、今では感謝している。

◇

■ 教えることも、同じなのかもしれない

今、私は塾で生徒に勉強を教えている。

ふと考えることがある。

料理と教育は、意外と似ているのではないか。

自分が伝えたいことを、一方的に並べるだけでは伝わらない。

「この子は、どこでつまずいているんだろう?」

「どう説明したら、わかりやすいだろう?」

「今、この子に必要なのは何だろう?」

相手のことを考え、その子に合った方法を探す。

それがあって初めて、こちらの「伝えたい」が、相手の「わかった」につながる。

あのとき先輩に言われた、

「人のことを考えて飯を作ったことがあるのか!」

という言葉。

もしかすると、今の塾長の仕事にもつながっているのかもしれない。

◇

■ 中学生のみなさんへ

勉強でも、友達との関係でも、部活動でも同じです。

「自分がどうしたいか」だけでなく、

「相手はどう感じるだろう?」

「どうしたら、相手に伝わるだろう?」

と考えてみる。

それだけで、見える景色が少し変わるかもしれません。

自分の気持ちを大切にすることも、相手のことを考えることも、どちらも大切です。

塾長は、一本の残念な串揚げと、怖い先輩の一喝から、それを教えてもらいました👍

君も料理をするときは、誰かの喜ぶ顔を思い浮かべてみては😋?

※最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もしこの話が誰かの心に届いたなら、「みとばな」と一緒に誰かに届けていただけると嬉しいです。

その一言が、誰かの小さな一歩につながるかもしれません😊

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