2026年9月8日、OECD(経済協力開発機構)が、15歳を対象とした国際学習到達度調査「PISA 2025」の結果を発表しました。
91か国・地域、約76万人が参加した今回の調査で、日本は読解力503点。参加国・地域の中で4位と、依然として高い水準を維持しています。
一方で、2022年の前回調査と比べると、日本の読解力の平均得点は13点低下しました。
日本はまだ高い。
でも、下がっている。
このニュースを見て、私は少し気になりました。
なぜなら、塾の現場にいると、「読む力」について以前とは違うものを感じることがあるからです。
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■ 現場で感じる「読めない」
塾で生徒たちを見ていると、問題そのものが難しくて解けないというより、
「そもそも、何を聞かれているのか分からない」
というケースがあります。
数学なのに、問題文の意味がつかめない。
国語なのに、文章の中で、何が大切なのか分からない。
こういう場面を見ると、
「これって、読解力の問題なのかな」
と考えてしまいます。
もちろん、原因を一つに決めつけることはできません。
スマホやSNSへの依存、デジタル機器の影響、本を読む習慣や長い文章をじっくり読む機会の減少など、さまざまな要因が関係しているのでしょう。
OECDも、デジタル機器の過度な使用や、授業中にデジタル機器に気を取られることと学習成果との関連を指摘しています。
ただ、これは「スマホが悪い」という単純な話ではありません。
私自身もスマホを使いますし、便利なものはどんどん使えばいいと思っています。
問題は、その使い方なのだと思います。
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■ 読解力は、国語だけの話ではない
最近は、スマホやSNSで短い文章や短い動画から、次々と情報が入ってきます。
便利な反面、
「一つの文章をじっくり読む」
「分からないところで立ち止まる」
「書いてあることを自分の頭で考える」
という時間は、意識しないと減ってしまうのかもしれません。
私自身も、スマホでニュースを眺めているつもりが、いつの間にか別の記事や動画を見ていることがあります😅
だから、これは「今の子どもたちだけの問題」ではないと思っています。
そして、読解力が大切なのは国語だけではありません。
数学の文章題。
理科の実験問題。
社会の資料問題。
英語の長文読解。
どの教科でも、「何を聞かれているのか」を正確に読み取る力が必要です。
だから私は、読解力は「国語の力」というより、
「学ぶための土台」
なのだと思っています。
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■ 中学生のみなさんへ
勉強というと、
「覚えること」
「問題を解くこと」
だと思っている人も多いでしょう。
もちろん、それも大切です。
でも、その前に、
「何が書いてあるんだろう?」
「どういう意味なんだろう?」
「なぜ、こうなるんだろう?」
と考えてみてほしい。
分からなければ、家族や友人、先生に聞けばいい。
自分で調べてもいい。
そして、もう一度考える。
そんな小さな積み重ねが、少しずつ「自分で考える力」につながっていきます。
そして、もう一つ。
何かを読むことを、もっと楽しんでほしい。
本でもいい。
雑誌でもいい。
マンガでもいい。
自分が興味を持てるものからで構いません。
「読むこと」は、勉強のためだけにあるわけではありません。
知らなかった世界を知ったり、自分とは違う考え方に触れたり。
ときには、自分の人生を変えるような一冊に出会うことだってあります。
まずは今日、何か一つ。
少しだけスマホを置いて、じっくり読んでみませんか?
例えば、近くの公園のベンチで♫
(出典:OECD「PISA 2025 Results」/参考:産経新聞オンライン「OECD国際学力調査、日本が全分野で1位 読解・数学・科学 平均低下の中で横ばい維持」2026年9月8日)
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