〜なぜ「自分から動く生徒」は、学年が上がるほど強くなるのか〜
今回は、中学生のみなさんに、少し考えてみてほしいことがあります。
「言われたことは、きちんとやる」
これは、とても大切なことです。
宿題を忘れない。
先生の話を聞く。
決められたことをきちんとやる。
それだけでも十分立派なことです。
でも、学年が上がるにつれて、もう一つ大切になってくるものがあります。
それが、「自分から学ぶ力」です。
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■ 「受け身」って、どういうこと?
ここでいう「受け身」とは、勉強が嫌いとか、怠けているという意味ではありません。
「これをやりなさい」と言われれば、きちんとやる。
宿題も真面目に取り組む。
先生の話もよく聞く。
でも、言われたことが終わると、
「次は何をすればいいですか?」
となってしまう。
そんな状態のことです。
こうした生徒は、決して成績が悪いとは限りません。
定期テストでは、学校や塾で勉強する範囲がある程度決まっているからです。
ところが、実力テストや高校受験が近づくと、少しずつ差が出てくることがあります。
自分から動ける生徒は、
「前に習ったところも復習しておこう」
「自分はこの単元が苦手だから、もう一度やってみよう」
と考えます。
一方、受け身の状態が続いていると、目の前の課題をこなすだけで精一杯になり、以前の学習内容まで手が回らなくなることがあります。
もちろん、すべての生徒がそうなるわけではありません。
ただ、長年生徒を見ていると、「自分で考えて動く力」は、学年が上がるほど大きな差につながっていくと感じます。
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■ 「自ら学ぶ力」は、やっぱり大切
これは、私が塾の現場で感じているだけのことではありません。
ベネッセ教育総合研究所の調査(※)でも、「主体的に学ぶ力」について、学習への動機や、自分に合った学習方法を考える力などとの関係が調べられています。
また、現在の学校教育でも「主体的に学習に取り組む態度」が重視されています。
これは、授業中にたくさん手を挙げるという意味ではありません。
「自分は何ができるようになったのか」
「何がまだできないのか」
「次に何をすればいいのか」
自分の学習を振り返り、次の行動を考えることも大切なのです。
つまり、
「教えてもらう」だけではなく、「自分で考えて、自分から学ぶ」こと。
これが、これからの学習ではますます大切になるのだと思います。
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■ 受け身の姿勢は、どうして生まれるのか
では、なぜ受け身になってしまうのでしょうか。
これは、本人の性格だけが原因ではないと思います。
たとえば、
「これをやりなさい」
「次はこれ」
「早く宿題を終わらせなさい」
と、大人がすべてを決めてくれる環境が続くと、
「言われたことをやればいい」
「次に何をするかは、誰かが教えてくれる」
という状態になってしまうことがあります。
もちろん、親も先生も子どものためを思って言っているのです。
だからこそ、すべてを子ども任せにするのでも、すべてを大人が決めるのでもなく、少しずつ「自分で考える機会」を増やしていくことが大切なのだと思います。
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■ 保護者のみなさんへ
親の言うことを素直に聞く。
言われたことをきちんとやる。
これは、とても素晴らしいことです。
ただ、子どもたちはいつか、自分で進路を選び、自分で判断し、自分の人生を歩んでいかなければなりません。
だから、もしお子さんの受け身な姿勢が少し気になるようでしたら、日常の中で小さな選択を経験させてあげてはいかがでしょうか。
「宿題は、何から始める?」
そんな小さなことで構いません。
自分で考える。
自分で選ぶ。
そして、その結果を受け止める。
その積み重ねが、やがて「自分で考えて行動する力」につながっていくのだと思います。
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■ 中学生のみなさんへ
「言われたことをきちんとやる」
それは、決して悪いことではありません。
むしろ、とても大切な力です。
でも、そこからもう一歩だけ進んでみてください。
「自分は何が苦手なんだろう?」
「次は何を勉強したらいいんだろう?」
「もう一度やってみようかな」
そんなふうに、自分自身に問いかけてみる。
最初から完璧にできなくても大丈夫です。
自分で考えて、少し動いてみる。
その経験を一つずつ積み重ねていけばいい。
勉強で身につけた「自分から動く力」は、きっと勉強以外の場面でもあなたを助けてくれます。
高校を選ぶとき。
仕事を選ぶとき。
人生の大きな決断をするとき。
最後に自分の道を決めるのは、自分自身です。
誰かに決めてもらった未来ではなく、自分で選んだ未来へ。
その一歩を、今日から始めてみませんか。
※次回は、受け身の学習から抜け出すために、今日からできる具体的な方法について考えてみたいと思います。
※ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「みとばな」は、中学生の皆さんに、少しでも前を向く勇気を届けたいと思って書いています。
「自分の未来は、自分で切り拓いていける。」
そんなことを感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
もしこの話を届けたいと思っていただけたら、ぜひ誰かに紹介してください😊
◇
【参考資料】
・ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する調査報告書(2015)」
・文部科学省「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」

